第2回秋葉原café
3月19日に秋葉原UDX4階のUDXオープンカレッジで開催された第2回秋葉原café には、ATPA会員を含め約40名が集い、デジタルハリウッド大学メディアサイエンス研究所の梅本准教授が「秋葉原の新しい観光資源を創ろう!〜アキバ七福神構想〜」と「秋葉原の観光資源としての趣味文化」と題するプレゼンを行いました。
●第一部「秋葉原の新しい観光資源を創ろう!〜アキバ七福神構想〜」
次代の秋葉原のために住む人、働く人、訪れる人が協働して新しい観光資源を創れないか、との問題提起に続き、美少女イラスト看板や萌え仏像で「萌え寺」として有名になった八王子了法寺や、四国八十八カ所巡りのご本尊が中部国際空港に集結した出開帳式イベントを紹介し、一案として、秋葉原に七福神のような福の神を集めることによって、地方の文化資源価値を増幅させると同時に、秋葉原の新しい文化として発信することの可能性を話されました。
●第二部「観光資源としての趣味文化」
秋葉原には「カワリモノ」を受け入れる「許容」性とあらゆる遊びを文化に深化させる「粋」の感性 があるとし、この特性が「野暮」な趣味を「粋」な趣味文化に深化させ、新たな観光資源としての価値を創出することに寄与している、との分析が提示されました。また、昨今激化しているメイド・コスプレ系店舗・サービスの路上勧誘やビラ配りに触れ、「許容(tolerance))と「無視(neglect)」は違うため、悪意ある活動は放置せずに排除しなければならない、とメイド系萌え文化が「粋」な趣味文化から「野暮」で下品な趣味に衰退することへの懸念を話されました。対策案として、これらの行為を禁止し、趣味文化としてのメイド・コスプレ系店舗・サービスの楽しみ方を発信する公式案内所の設置が提案されました。
トークセッションは、万世橋メイド系店舗連絡協議会会長(株式会社メイリッシュ代表取締役社長)の佐々木俊一氏が、メイド系飲食店の現状、課題、取り組みなどを説明し、参加者から多くの質問が出て活発な意見交換が行われました。
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