北京大学大学院生訪日研修団が秋葉原を視察
5月18日(金)、ATPAは国際交流基金様からの依頼を受け、北京大学大学院生訪日研修団の秋葉原視察に際し、NPOの活動や秋葉原の歴史・文化を紹介するレクチャーと街歩きツアーを実施しました。当初昨年5月に実施予定されていた同研修は、東日本大震災の影響で中止となりましたが、今年は訪日が実現しました。
今回の研修団は、北京大学現代日本研究センター 博士第7期生の学生と随行員の23名で、5月15日から15日間の訪日となりました。
レクチャーでは、泉事務局長の秋葉原の現在に至る歴史や時代ごとのビジネスの変遷、ATPA設立の経緯や活動内容の説明に対し、学生からATPAと政府の関係性や、当協会の運営についての質問が出るなど、活発な質疑応答が展開されました。
続いて、木脇理事がポップカルチャーの歴史的背景の説明にあたり、初音ミクのフィギュアを取り出すと、興味津々な様子が感じられ、年齢層的にもポップカルチャーに対する関心が高いことがうかがえました。
ツアーは、新旧秋葉原の魅力を案内する定番のコースをたどりましたが、おでん缶の自動販売機は「秋葉原らしい」と好評で実際に購入する学生もおり、中には初めて自動販売機を使ったという人もいました。また、街の中にある古いビルや中華料理店の漢字で書かれたグラフィカルな看板に興味を示し、熱心に写真を撮る光景も見られました。ビルや民家の谷間にあるささやかな鉢植えを撮影する姿からは、自分たちが気付かない外国人の目をひく日本の生活文化や風景がまだあることを考えさせられました。今後の地域観光資源の掘り起こしに際して役立てていく予定です。
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